今回の計画のポイントであるファサードの格子も組み上がりました。
歯医者さんというと、怖いというイメージがある方も多いでしょう。私などは恥ずかしながら大人になってもそうです。今回の工事に際し、J先生と医院の内装をどうするべきかを色々と議論し、中で行われている治療の雰囲気や先生やスタッフの人柄などが外からもある程度感じられるようにして、治療に対する恐怖感を減らそうということになりました。
そのためには、外から医院の中がある程度見える必要がありますが、一方で、中で治療を受ける患者さんのプライバシーを守るために重要な部分を隠す必要もあります。
このように内部と外部の相反する見え方、言ってみれば透け具合を調整するための方法として、ファサードのガラス面の内側に木の格子組みました。
格子のところどころに穴が開いているのは、ガラス面の清掃や、ガラスと格子の間に入れた間接照明の交換といった機能上の必要性からでもありますが、この穴の開き具合で、内外の見え方や開放性を調整しようとしています。
外からエントランスとラウンジを見る、中の様子がなんとなく分ります。
内部も、床、壁、天井が仕上り、造作家具も納まり、もうほとんど完成に近い状態です。あとは、診療台や歯科機器の設置を待つばかりです。ファサードの格子の内側には、もう1枚薄いロールスクリーンが取付けられていて、時刻によって刻々と変わる内外の透け具合を調節します。
診療台の間を仕切るパーティションにはたくさんの棚があります。ここには患者さんや働く人の気持ちを癒すために植物をいっぱい置く予定です。
2、3日前はこんな状況でした。いろんな職人の方々にがんばってもらったおかげで、ここ数日でずいぶんと状況が変わりました。
ラウンジ(待合室)にも椅子が入りました。自然の光が入って明るい雰囲気です。
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